アネビーの安全宣言
アネビーは安全第一を基本方針とし、
子どもの将来に影響を及ぼすような重大な事故を未然に防ぐよう努め、行動します。
ヨーロッパ統一規格の遊具基準「EN 1176」に準拠して設計します
■国際的な信頼性のある遊具基準を軸とし、施設特性に適した安全性の高い環境を提供します。
適切なリスクアセスメントを実施することで、子どもの動きを評価基準に反映させます
■環境づくりの目的と遊びにおけるベネフィットを尊重しながら、子どもの自由な発想から生まれるリスクと向き合い、分析・評価し、適正なリスクレベルに管理された環境を提供します。
遊び体験を「成功と失敗の機会」と捉え、安全に失敗できる環境づくりを目指します
■子どもの権利条約29条「子どもの人格、才能並びに精神的および身体的な能力を最大限可能なまで発達させること」を追求するために、安全性とリスクの調和のとれた環境を提供します。
安全性
遊びの価値
子ども達の遊び、中でもとりわけ「挑戦」の要素をもつものは、その「遊びの価値(PlayValue)」の一部に少しの危険を含んでいるものが多く存在します。例えば、登るという挑戦は「今居るところよりも高い位置に移動する」遊びのため、おのずと落下の可能性を含んでいることになります。
子ども達がこういった危険に自分で対処する機会を体験することで、より安全で確実な判断力と身のこなしを培い、自分の力として体得していくものだと考えられています。
この「挑戦」の要素を安全基準上は「リスク」と呼び、子ども達の発達に必要な「遊びの価値」の一部と捉えています。遊具と遊び場における子どもの発達のメリットを認識する上で「遊びの価値」を考えることが重要になります。また、国連が採択している子どもの権利条約の「子どもの遊ぶ権利」を保障する役割を教育的視点においても重要な意義を持ちます。
安全基準
アネビーの遊び場と遊具は全て「EN1176」に準拠して設計・生産しています。「EN1176」は1977 年にドイツが制定開始した「DIN-7926」安全基準を引き継ぎ、世界で最も権威ある基準です。現在ではEU(ヨーロッパ連合)を中心とした世界34ヶ国で採用され、日本でも2002 年の安全基準制定の際に参考としています。
EN1176
遊具と遊び場に関するヨーロッパ規格です。
この規格は、遊具本体ではなく「子どもが遊ぶこと」を中心に置いて策定されており、膨大な事故事例のデータをもとに規格の改訂・改善が行われ続けています。そして、子ども自身のリスクに対処する能力については、子どもの年齢で判断するのではなく、個人の能力をもとに検討されていることも特徴のひとつです。また、安全管理の原則として、子どもの発達と学習の機会を設けるために、遊び環境においてある程度のリスクの露出が有効であり、子どもがそのリスクを体験することが重要であるとしています。その際、リスクアセスメントを活用することで、安全性とベネフィットのバランスを管理することが推奨されています。
― EN1176 規格 序文の抜粋 ―
「危険を冒すことは、遊び環境、および子どもが遊ぶ全ての環境においての本質である」
運用組織図
■CEN
EU を中心に34 カ国が加盟する欧州標準化委員会です。各分野におけるEN 規格を策定しており、ISO とも規格の共同開発を行なうことで国際貿易を促進しています。
■ISO
国際規格を策定している国際標準化機構です。国家間に共通な標準規格を提供し、世界貿易を促進しています。
ISO の標準を使用することで、安全で信頼性が高く、質の高い製品やサービスの創出に役立てられています。
■RPII
国際遊び場検査士機構(Register of Play Inspectors International)です。EN1176 を策定するCEN が認定しており、遊具と遊び場の設計・検査・リスクアセスメントができる検査士の認証機関です。全世界で、日常点検検査士(2552 名)、運用点検検査士(2317 名)、精密点検検査士(81 名)が所属しています。
■TÜV
技術検査協会です。あらゆる製品の安全規格への適合性について検査・認証を行う民間検査機関です。
新製品は発売前に検査が行なわれ、適合品にはGS マークの表示を許可、検査合格証明書を発行します。検査と助言のみを事業とした独立した組織のため、検査結果の正確性・信頼性は高く評価されています。
安全対策に関する用語説明
■安全
許容できないリスクがないこと
■ベネフィット
成長・発達・学びの機会を提供できる遊びの価値
■ハザード
怪我をともなう事故の潜在的な発生源
■リスク
想定される怪我の重症度と、その怪我が起こる確率の組み合わせ
■リスクアセスメント
重大事故を予防するためのプロセス
最初に子どもの動きを想定しながら怪我に繋がるシナリオを特定し、そのリスクの分析と評価を行い、許容できないリスクがある場合は低減方策を施す。
※詳細は下図参照
■ベネフィットリスクアセスメント
リスクアセスメントの際、最初にベネフィットを明確にすることで、遊びの本質に必要なリスクを積極的に採用できるように促すプロセス
■リスクベネフィットアセスメント
リスクアセスメントの際、許容できないリスクに対して、ベネフィットを維持または向上させながらリスク低減方策を検討するプロセス
安全管理
アネビーは以下のような安全管理システムを運用しています。
ご要望に応じて認証マーク付き検査報告書・証明書を発行できます(有料)。
品質管理
アネビーの扱う遊具は国際的な品質保証規格として知られる「ISO9001」取得企業の製品です。
HAGSは遊具メーカーとして世界で初めて1993年に、HABAは1999年に、それぞれ「ISO9001」に合格し、現在まで更新を続けています。
製品の企画・設計から材料確保・開発・生産・流通・販売、そしてアフターサービスに至る全過程において、国際標準レベルでの品質管理を行っています。
またアネビーは「EN1176」に基づき、施工・点検・修繕に関して品質および安全性を確保しています。
保証
保証について
点検の結果、当社よりご購入いただいた製品に不具合が発見された場合、補修および修理、交換部材の提供を行うものとします。ただし、当社の定める保証期間内であれば無償、保証期間外の場合は有償とします。
- 保証期間
- 2年(部材)
1年(補修・修理)
備考
設計・製造上、または施工上の欠陥による故障の保証です。納品されてからの1年間に製品に不具合があった場合、部材および修理費などはすべて無償にてご提供いたします。2年目は部材のみ無償となり、修理に伴う費用は有償となります。ただし、ゲーム材・可動パーツ・ロープ・紐などは1年保証です。またBERG製品は上記とは異なる保証期間の製品が含まれます。詳細についてはお問い合わせください。
特記事項
本保証は、アネビーまたは認証販売代理店より製品を購入したお客様に対してのみ有効です。
下記の場合については、保証期間内であっても部材の無償提供、無償修理作業の対象となりません。
- 自然的な劣化・損耗および通常の使用により生ずる損耗
- 製品の乱用や誤用、過度な使用や破壊行為
- 本書に示される定期点検やアフターケアの実施を怠った場合
- アネビーまたは認証販売代理店の指示に従わず、正しく製品を設置することを怠った場合
- アネビーまたは認証販売代理店の予測を超えた環境条件下で製品を使用した場合
- アネビーまたは認証販売代理店が認可していない製品と併設または併用した場合
- 欠陥が発見されてから、あるいは発見されるべき点検日から3ヶ月以内にアネビーまたは認証販売代理店に欠陥を報告しなかった場合
- クレームの手続きに関して、アネビーまたは認証販売代理店の指示に従わなかった場合
※海岸線から直線距離で 200m 以内に設置された製品では保障期間がそれぞれ半分の期間となります。
そのほか詳細については「製品保証書」をご覧ください。
保守点検契約について
一年毎のご契約にて、年1~4回の定期点検業務を実施しています。
管理者・ご担当者さまの負担を大幅に減らすことができます。ぜひご利用ください。
年間メンテナンス契約施設:参考例
- 北海道札幌市 札幌ドーム キッズパーク 室内複合遊具
- 福島県本宮市 プリンス・ウィリアムズ・パーク オリジナル大型木製遊具