保育室の環境
社会環境の変化とともに、保育の環境づくりも大きな変化を求められる時代になりました。さらに入園される園児達も周辺の住環境の変化などで、年齢構成などが短期間で大きく変化することも多くなってきたようです。
その中で外環境だけではなく、導線や仕切りの見直し、さらには高さや壁の有効活用によって、さまざまな年齢や人数、また状況に対応しやすい室内の「環境づくり」は、多くの園の皆さまの課題ではないかと思います。そこで園庭の環境づくりで園の問題点を改善し、より良いご提案をすることで経験を培ってきたアネビーが、それぞれの園の「室内の遊び環境づくり」を考えます。
園舎で遊ぶことの多い1歳児から2歳児の育ちについて
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1歳の育ち
つかまり立ちから歩きが始まるこの時期は、姿勢を安定させられるようになり、手先の発達も進みます。行動範囲が広がり、視界も広がるため探索行動がより活発に。好奇心を満たす空間と、潜り込みのスペースや天蓋などで安心できる空間づくりが大切です。
- ごっこ遊び
- 見立て遊びやままごとのような再現遊びの始まり
- 構造遊び
- 積み木が3~5個積めるようになる
- 身体の発達
- 手先の発達、つかまり立ちでの移動
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2歳の育ち
心も体も大きな変化や成長がみられる2歳。体を動かして遊ぶ“ 動”の遊びも、ままごとや絵本・手先を使った“ 静”の遊びも、どちらもたっぷりと遊び込める環境を整えてあげることが大切です。
- ごっこ遊び
- 見立て遊びを盛んにするようになる
- 構造遊び
- 積み木を積むだけでなく、様々な遊びに発展させる
- 身体の発達
- 手先・指先の発達。走ったり歩いたり、興味の赴くままに探索行動